メモ

人気番組に出演していたタレントが自殺し、実力派イケメン俳優が自殺した。そのニュースを受けてツイッターはしばらくその話題で持ちきり。インスタも「あのドラマ好きだったのに…」みたいな投稿をする特に仲はよくないフォローしているだけの友人たちで溢れる。この一般人のSNSに違和感を持ち友達に言ったところ【彼女、彼の死が大衆に消費されている】と共感した上で言葉にしてくれた。

誰かが亡くなるたびに、人の死はこんなにも突然日常に舞い込んでくるのかと感じる。その、行動ひとつで命が消える、突如日常に情報として入ってくるたび命がいかに尊いものなのかと感じる。

どこかで誰かが何かに苦しんでいるなか、わたしは気になる異性と映画を見るため授業をサボり駅にいる。前に並んでいる女の子は金髪でミニスカ、後ろから見るとシャツにブラの紐が透けている。こんなはしたない女にはなりたくないと思った。

メモ

わたしはわたしが面白味のないとても普通の人間だと思っている。友達も多くなければ、もちろんコミュニケーション能力もなく、面白い話をできるトーク力もなければ、頭も良くない。絵がうまいわけでも文章が上手いわけでもない。これといった長所は見当たらなく、ボーッとしながら二十数年生きている。べつになにも悪いことはないが、特別な何かになりたいと思ったことは何度もある。

地元の友達はまさに社会不適合な者しかいなく、生きづらそうではあるが、あたしが欲している何か特別なものは持っている気がする。それが大好きな友達であるが故に妬むことができず、何もない自分が虚しくなる。

養成所の授業後、爆音ですきなバンドの曲を聴きたくなり、わざわざ20分ほど歩いて最寄駅を使わずに違う路線から帰ってみた。むしゃくしゃした時は髪の毛を引っ張って消化しようとしてしまう。昔仲の良かった友達の嫌いな癖のひとつ。どうしていいかわからない感情の扱い方がわからない人生 二十数年目。

黙って帰ってレポートして寝よう。

メモ

 緊急事態宣言が延長されたことにより、バイトの休業も延長。6月から営業開始らしい。大学の授業は5月半ばからオンラインでスタート。芸大の学費は年間150万円。実技授業が履修できず、その上オンラインだからという理由で元は履修できたはずの科目も制限がかかる。元の授業の質より確実に下がっているというのに、学費が設備費込みでも全く変わらないのは腹立たしいが、「学校の予算なんて1年前から組んでいるはずだからそんなにすぐに返金もできない」と国立大学(年間授業料50万)に通う地元の友達に言われた。それは確かにそうだ、仕方ない。それと、こんな状況になって授業を受ける側の授業の質を求める意識が高まったようにも思う、とツイッターで見かけた。それも納得。どうせ対面授業だったとしても授業中の7割寝ていて、出席代わりの小レポートも寝起きの脳みそで適当に書いて提出しているはず。私は実技も取ってないから、結局オンラインだろうと対面だろうと変わらないのだろう。でも、ゼミは対面で受けたかったとは思う。今年からゼミが始まり、卒論に向けてすごくゆっくりと準備が始まっているような感覚。

それと、大学と同じタイミングでオンラインで養成所の授業が始まった。こちらは就活に役立つのではないかとうっすら期待と、好きなものをより知りたいという興味。別に約1か月。クリエイターになりたいわけではないということがはっきりした。授業内容はどれも興味深く、卒論にどう組み込ませようかと考えながら受けている。大学生3年目で今年は特に意識的に何かを吸収しようとしている感覚。

大学の授業は去年の私が頑張ったから週3回。養成所の授業も週3回、これで平日はほとんど潰れる。去年よりかは余裕のある生活ができると思うが、オンライン授業のせいでやっぱり課題が通常より少し多い。大学が週3と言えど、なんだかんだ課題などで毎日パソコンの前にいる。絶対に視力落ちる。今も、課題を一つ片づけようと、養成所の授業終わりに引き続きパソコンに向かう。好きなバンドの音楽を聴きながら、課題のテーマは「アートと教育」、美術教育について。美術は高校を卒業してから一切触れていない。画力ももう残っていない。それでも教職の課題と言え、こうやって美術について調べる自分はまだ美術に興味があるということ。高校の同期はみんな美大に行って、今でも絵を描いたり制作している。恐らく創作活動をしていないのは同期の中では私くらい。大学に進学してもなお美術を好きでいられる同期が羨ましく思う。私は高校3年間で心が折れてしまった。美大と言ってもランクは様々。プライドだけが高いから、そこそこの美大を志望して、諦めて、高いところに行けないなら別の道を私は選んだ。高校の時は私より下手だった子も美大に行けば嫌でも制作するから、そのおかげでたぶん今は上手くなっている。未だに私の心の一部は高校時代に残されているように思う。かといって筆をとる勇気もない。ただなんとなく切ない。

メモ

外出自粛生活が続く。学校も5月のオンライン授業開始まで休校。実質3ヶ月以上行ってない。バイトも4月初めから休業になりニートになって早1ヶ月。一人暮らしを初めてから、毎日学校とバイトの生活。長期休暇中も毎日バイトで3日に1回くらいの休みの日は無駄にしたくないと思い意地でも予定を入れていた。一人暮らしで家に居ることなんてほとんどなかった。だから、今こんなにも家に居ることは初めてかもしれない。自分、どれだけ落ち着きないんだよ。

学校もバイトもなければ毎日本当にやることがない。4月に引っ越して、新しいところに住んでいるからその荷物をダラダラと片付けているくらい。もうすぐ新居に住みはじめて3週間くらいになるけど、未だに少しダンボールが残っている。そろそろ片付けるぞ、と毎日思いつつも睡魔に襲われ続ける。ネットサーフィン、睡眠、食事、ゲームのみの毎日。見事な昼夜逆転。自律神経はバグりまくり。それでも不思議と精神は安定している。理由はわからない。しにたさはない。ただボーッと毎日生活しているだけ。

ひさしぶりに過去の自分の文章を読んでみると、どんだけ病んでたんだよと軽く引いてしまうくらい。今はわりと元気。学校がないからかな。

生産性ゼロの生活は楽しくないけど、こんなに休めるのは今だけかもしれないとも思う。また学校とバイトが始まれば忙しい。それと今年は養成所がある。ああ、忙しい。でも多分あたしはそれくらいの忙しさが心地いいのかもしれない。

はやく可愛い服着てお化粧して出かけられるようになりたい。

メモ

高校の同期に誘われてグループ展に参加することになった。同期との初めての合作。最初はうまくいくと思っていたけど、いざ打ち合わせをしてみると、なかなか方向性がかみ合っていないような気がする。彼の言いたいことをわたしがうまく理解できないのと、互いに完成イメージが曖昧であるが故になかなか話をまとめることができない。締め切りまで一か月を切ったが、わたしの創作意欲があまり湧かず制作を進められない。ついさっき、やっと意欲が湧いて作業に取り掛かれたがうまく行かず手が止まる。

 

「完璧な完成イメージへとなかなか近づけることができない自分へのもどかしさ」でやっと意欲が湧いてきたのに、再び自分へのもどかしさにより手が止まるループ。最近は特に制作をしていないからひたすらに衰える一方に感じる。

 

絵が好きだったはずなのに高校を卒業してから全く描かなくなってしまい、描きたくてもうまく行かず楽しくなくなってきてしまった。文章が好きだけどイメージに近づけずに嫌になることがよくある。

こうやって好きに書いている間はすごく楽しいけど、なにかひとつでも枷がついてしまうと楽しさが半減してしまう。

締め切りへの焦りと、作業が進まないもどかしさに挟まれて気持ちのいいものでは全くない。

メモ

なんとか自立した人間の暮らしをしようと決めて2週間。トイレを掃除した、軽く部屋も片付けた、帰宅して体力が残っていればごはんも作った。頑張っている、いい感じ。

でもやっぱり一人暮らしは寂しい。人間の生活はしたいから、2人くらい残して後はみんなセフレの連絡先を消した。死にたさは変わらないから、きのう残したうちの1人の家に遊びに行った。気を使わなくて心地いい、価値観も限りなく近い。こんなあたしにかまってくれる。都合のいい女、以上の関係になりたいと思ってしまったけど、それは寂しさを埋めるための依存なのか単純な恋心なのか。たぶん高確率で前者。依存だけじゃ幸せになれない気がするから、気持ちを押さえつける。純粋に恋であってほしかった。友達には、依存でもいいんじゃないかと言われたけど、それでいいのか。というか、恐らく相手にとってあたしは都合のいい女。だから、あたしはまだ都合良い女を演じる。化粧水とかのゴミは家に捨てない、あまり相手に干渉しない、踏み込むのは必要最低限のところまで。生憎あたしはなかなかこれが上手い。本当に都合のいい女。

昨日は向こうが遊んだ女の子の話をされた。あたしも相手も、なかなかに捻くれている性格なのがわかった。だから話を聞いてておもしろい。そんなあたしは聞き上手、また都合良い女役。だけど、心の中はぐちゃぐちゃだった。「彼女というか、ちゃんと好きな人が欲しい」と言う彼に対して「あたしにしといて」なんてこと言えない。これ以上踏み込んで、今の心地いい関係が潰れるのが怖くて好意は絶対に見せられない。でも、あたし以外に女の子の影が見え隠れする瞬間がすごく心臓が潰れそうになる。この人があたしのこと好いてくれたら幸せかもしれないと思ってしまう。でも、たかがまだ会うのは2回目。いくら価値観が近いと言えど、これは好意というより依存。かまってくれる彼に対しての依存。依存しても許される、束縛しても許される関係になりたい。会っている時は楽しいけど、帰ってから心がぐちゃぐちゃに押しつぶされる。いまのお気に入りの関係を潰さないよう、これからもきっと都合のいい女を演じる。

久しぶりにタバコを吸った。相変わらず美味しくはない。けど吸いたいと思った。煙と一緒にあたしのなかに溜め込まれたぐちゃぐちゃが消えていっているような気がする。少し楽になる。

また人間になろうとする生活に戻る。でもまたすぐ会いたい。連絡するのは来週まで頑張って我慢する。

メモ

歯科矯正を地元でしている。本当は月1で行かないといけないところを、上京してしまったから数ヶ月に1回のペースで地元に帰って通っている。大変だねってよく言われるけど、これがなかったらもっと帰る機会がないと思うからちょうど良い機会だと思って、新幹線代はかさむけど数ヶ月に1回実家に帰る。年始は歯医者が開いてないのと、今年の年末年始は帰省しないからこの土日で弾丸帰省。帰省した時はいつも母親が美味しいものを食べに連れて行ってくれたり、(他に予定もないから)買い物に行ったり、そこそこうちの家庭が恵まれていることを実感する。「恵まれてるな〜」と東京駅で新幹線を降り、在来線に乗っている時ふと思う。すごく有難いと思うと同時に、毎日学校辞めたいなんて思っている自分が情けなくて泣きそうになってきた。最寄駅に着いてまたそれを考えていたら家までの道のり、我慢できずに泣き出してしまって吐きそうになった。別に自慢の娘になりたいわけではないけど、何もしていない自分が情けなさすぎる。何もしていないことを家族親戚は知らずに「演劇学科で頑張って学んでいる」と思ってくれている。申し訳なさすぎて実は何もしていないんですなんて今更言えない。怒られないことはわかっていても、恵まれた環境に居ながら何もせず、ただバイトに明け暮れているだけ、高い学費を払ってもらっていながらしょうもない学生生活を送っている娘で申し訳ない。寂しさを紛らわすためにセフレを複数人作って何となく遊んでいるだらしない娘で申し訳ない。「大学頑張ってね」と言われれば言われるほど複雑な気持ちになってしまう。だからと言って、演劇学科らしくバリバリ現場に出て頑張っていたって、あたしはたぶん死にたさは変わらない気がする。どうすれば自分が一番幸福で居られるのか。考えてみるけど、この捻くれた小心者のプライドだけが高い自尊心のかけらもないしょうもない人間性をどうにか根底から覆すことしか方法はない。すでに卑屈。

手始めに誰かの歯ブラシを3本捨ててみた。今ある約束も全部切ろう。こうやって踏ん張って抗って弱い自分を撃退していくしか道はない、のはわかっている。頑張れあたし、やれば出来る子、鼓舞しながら毎日踏ん張る。

まず明日の1限サボらないように頑張ろう。